中国菜 漢(中国料理/八丁堀)
極めて上質な1,000円ランチ

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センス出身の料理人のお店

都心から来ると中央大橋を渡る少し手前の処にある。最寄り駅は八丁堀なのだが、この日はバスで訪問。上りなら新川二丁目バス停からはわずか10秒と好アクセス。東京駅からもバスが出ているので案外便がいい。

開店時は客もまばらだったが、気がつけば10分もしないうちに満席になった。人気実力店だけの事はある。

店内はシンプルかつ小綺麗な造りで、オープンキッチンのカウンター席とテーブル席が用意されている。
カウンターの中ではマンダリンオリエンタルのセンスから独立した料理人が鍋を振るう。

ランチメニューは全部で5種類。いずれも税込みで1,000円で頂ける。

よだれ鶏には心惹かれるものの、あくまでも前菜の冷菜かつ四川料理。センス出身ということを考えると同じ四川系の麻婆豆腐も食べやすくアレンジされたものではないかと想像される。気にはなるものの汁物も初見の対象にはならず炒め物を選択。

チャーハン

よだれ鶏が人気だと思っていたのだが、後からの注文を聞くとチャーハンとルーロー飯が8割ほどを占める。

開店まもない時に店内に入ると既にチャーハンを炒めていた。どうやらこちらはベース作りの様で、玉子とご飯だけを合わせたものを一定量作ることで効率化を図っている模様。

そのベースを基に各種調味料や具材を交互に順を追って手際よく炒めていく。ランチにはこれにシュウマイとスープに漬物が付く。

チャーハンはパラパラ系で火加減、味の馴染み具合も申し分ない。具材にもひと工夫あってレタスのシャキシャキ感で食感を愉しませてくれて、肉もチャーシューの他に塩漬けされた豚肉が入っていてこれがいいインパクトになっていた。

シューマイも実に丁寧なつくりで秀逸。スープも上湯の美味しさが感じられどれも一切の手抜きが感じられない。それは漬物も同様でこのタイプの漬物は醤油の味が強いものが多いのだが、軽やかな味付けで紹興酒の香りがほんのりと感じられ、これだけにお酒の肴になりそうなほど。

職場の近くにあったらローテーション入りは間違いない。当然、夜も気になるところ。

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