レストランコバヤシ(フランス料理/平井)
東東京屈指のフレンチ!繊細な方向へ!安定のジビエ!

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繊細な方向へ

駅からほど近い路地裏に古くからお店を構えている。

今回、頂いた料理を振り返るとシェフの年齢によるところもあってか、以前より繊細で軽やかな料理が増えたように感じた。こういう変化を愉しめることもフレンチの醍醐味のひとつと言えるだろう。

この日頂いたのはおまかせのコース料理にワインは料理に合わせてグラスで頂いた。
コースはムニュデギュスタシオンの多皿構成で、その中に占める魚介類の割合が以前よりも多い。
昨今の魚介類の値段の高さを考えるとレストランとしては決して、採算に見合うものではないと感じるのだが、それでも小林シェフのベクトルがそちらを向いている証拠だろう。

では、一皿目から。

第一の皿

北海道昆布産真牡蠣をマスカルポーネチーズ和えたもので、身はプリプリしていて、ジンライムのゼリーが爽やかに香る。こちらにはウェルカムドリンクのシャンパンを。

第二の皿

気仙沼のカツオと松輪産真サバを軽く燻製にしてマリネしたもの。過度に手を加えず、素材の持ち味を生かしたシンプルな調理。それだけ素材の良さが際立っている。

ここからの2皿はイタリアの白ワインを合わせた。

このとき、ちょうどパンが運ばれたきた。バケットとカカオのパン。
どちらも美味しいが、特にカカオのパンは料理に合うのかと危惧したがこれが意外にいい。

第三の皿

北海道産のサンマにアボカドと青りんごのパートを乗せたひと皿で、サンマの肝とイチヂクを合わせたほろ苦いピュレが添えてある。普通であればサンマの肝は捨ててしまうところだが、素材は余すことなく使い果たして成仏させるという小林シェフの理念が表れたひと皿。

第四の皿

続いてはうさぎとフォアグラのゼリー。
比較的蛋白なうさぎにフォアグラを合わせる事でしっかりとした濃厚さを描く。更に貴腐ワインの風味を効かせたルッコラのソースで食べさせてくれる。

これには30年もののポートワインを合わせたが、こちらとの相性は抜群。

第五の皿

前菜のラストを飾るのは石川県産のキスを使ったグラチネ。
キスは身がふっくらとしていて素材の良さが窺える。これにパプリカを合わせることで、スパイシーな風が降り注ぐ。これによって全体にメリハリがついて実に効果的。

こちらの料理にはオレンジワインを。見た目よりも遥かにドライな味わいで、キスの淡白な味わいにマッチしていた。

第六の皿

魚料理はかさごのポアレ。こちらはクリームソース仕立てで。重すぎず軽すぎないちょうどいいバランス。
オーソドックスな美味しさ。

こちらにはムルソーを。はちみつの様な香りと言うよりはミネラル分を感じさせる一杯。

第七の皿

メインはフランス産コルヴェールのロースト。まだジビエには早いと思っていたので今日のメインは何だろう?と考えていたのだが、これは嬉しい誤算。

やはりジビエは小林シェフの真骨頂。安心感がある旨さだ。ジビエの季節になると小林シェフの顔が頭をよぎるほど。ソースは内臓と赤ワインを使った濃厚な味わいのサルミソース。

合わせるワインは入店時に抜栓した97年のコートロティを。かなり熟成も進んでいたが、まだ眠りから覚めきっていない印象だ。それでも、青首鴨との相性は抜群。

第八の皿

フロマージュは左から時計回りにオランダ産のコンテ、モンドール、ヤギのブルーチーズ。
チーズにはこちらのワインを合わせた。

続くデザートはメニューからの選択する。

第九の皿

ここは季節物である丹羽栗のパイ包み焼きに。まさに栗そのものを愉しませてくれるひと皿でこれをショコラとセロリのソースで食べさせてくれる。添えられているのはペルノーのソルベ。チョコの強い香りを爽やかに消してくれる。

こちらには遅摘みのデザートワインピノグリを。

第十の皿

最後にプチフール。細かいところにも手抜きはない。
そしてエスプレッソで締めくくった。

現在はテイクアウトも行っていて、特にカレーは人気が高くちょくちょくお客さんが買いに来る。
これはまたの機会に試してみたい。

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