雛にも稀な中国料理店
ここまで来て肩透かしに終わっても代替案がないので、当日に予約を入れての訪問。
都電の荒川区役所前から10分ほど歩いた住宅街にひっそりと佇んでいる。
最近は昼も夜も完全予約制になっている様で電話を入れたのは大正解。
ランチはお任せのコースのみ。メインが3品、締めに麺類かご飯ものが選択できる。
まずはこちらで喉を潤す。
ローストビーフのサラダ
一見、洋風な一皿だがソースには黒酢が効いていて、キチンと中華テイストに仕上がっている。ソースは肉にも負けないパンチ力があってバランスも秀逸。
牡蠣のフリット
牡蠣にカレー粉をまぶして揚げた香港料理。牡蠣にカレー粉という組み合わせはあるようでなかなかない組み合わせ。エキゾチックでこれはこれで面白い。
三元豚の回鍋肉
しっかりと力強い味付けでよくある回鍋肉とはひと味も違う。甜麺醤の香り高くごはんにも合いそうだが、それ以上にお酒との相性がいい。堪らず紹興酒にスイッチ。
五目あんかけ焼きそば
上品な味付けながら味の着地点が秀逸。これまで料理が続いているのでおよそ半人前ほどだと思うが、これならフルサイズでも食べ飽きずに頂けそうだ。
デザート
見た目通り大学いもに似たテイストのデザート。さつまいもの甘さそのものを楽しめるデザートでほっこりと旨い。
最後にサービスで頂いた白酒二杯がかなり効いたらしくグロッキーな状態で帰路に就いた。
酒代があるのでおぼろげだが、この内容で2,000円ほど(確か2,200円だったかと)とコスパが高い。
夜は4,800円のコースのみだが、シェフ自ら魚バカを自称するほど、魚にこだわりが強い。そのため、とらふぐやクエといった高級魚(しかも物もいい)を惜しげもなく使うので、運がいい日にあたるとかなりお得である。