路地裏の町中華
永代通りから見るとこの様に建物を抜けたところが店舗になっているのでかなりわかりにくい。この界隈は比較的近所なのでよく通る筈なのだが、これまでこちらのお店の存在を知らなかった。
しかも、町中華として実に創業90年以上の長きに渡って地元に根付いている。
11時からの営業に合わせて10分ほど前に到着すると一番のり。しばらくすると、店主が出て営業は11時半からだと告げられた。(改めて食べログを見ると11時半からとなっているがこの時は確かに11時と書かれていた)この時、席をお取りしましょうかとの提案に乗って開店にあわせて再訪すると3組が並んでいた。
店内はテーブル席と座敷があるが、現在、テーブル席のみの営業となっている。既に予約扱いとなっていたため、優先して席につけたが、他にも予約席があり、フリーで入れたのは他に2組のみだった。そう考えると週末は事前に予約を入れた方が賢明だろう。
まずはこちらで暑気払い。
生ザーサイ
海老を模したかのような立体的な造形美。塩加減がちょうどよくで箸休めにちょうどいい。これはマストアイテム。白い粉は見なかったことにする。
揚げワンタン
続いて、当店人気No.1と書かれたこちらの品をお願いした。こちらも独創的な形状。包むというよりは真ん中に餡を乗せたまま揚げた感じ。甘酢餡が掛かっているのが特徴的。そのため、パリパリ感は損なわれるが、ワンタンの香ばしさとほどよい甘酸っぱさの甘酢が食欲を唆る。こちらも外せない逸品。
ここで紹興酒を追加。檜のお猪口で頂く。
シューマイ
皮から手作りされただけあって素朴で自然な味わい。後は炒飯を頼んでいるのみだが、まだまだ軽かったので某テレビ番組でも紹介されていた八宝菜を追加。
八宝菜
各々の野菜がほどよい火の通しで、シャキシャキとした食感が楽しめる。上品な味付けで完成度が高い。
炒飯
全体に満遍なく火がまわり、味のバランスも整っている。少量の油で炒めたものなのだろう。重さがなくスッと胃袋に吸い込まれていく。
最近にはなくほど結構な種類を頂いた印象だが、まだ軽い。これならもう一品という事で麺類を追加。
もやしそば
餡掛けのもやし炒めが乗ったものを想像していたが、こちらはシンプルに炒めたもやしが乗ったもの。
スープは炒め物が載っている割にはすっきりとした優しい味わい。
中細ストレート麺とのバランスよく全体として飽きのこない美味しさ。
どれも丁寧な仕事ぶりで町中華としては優れた一軒。重さを感じさせないところも好感が持てる。
この季節、冷やし中華も気になるところだが、冷やしツユそばも大いに気になった。