街場の中華料理店
目黒通り沿いにある小ぢんまりとした造りのお店。駅からは歩いても1,2分ほど。
店に入ると1階は既に満席だったので2階に案内された。普段ランチであまり使われる事は少ない様子。
台湾料理を銘打っているが、メニューを見るとそれはごく一部で、炒め物の定食類やバリエーション豊富な麺類など、街場の中華料理店らしいメニューが大半を占める。
もうかれこれ3回訪問したので、今回まとめてみた。
入口のメニューを見ると定食の中でも糖酢肉塊が別扱いになっていたのが気になり、こちらを注文。
更に餃子を頂いた。
糖酢肉塊
これは所謂、酢豚で化学調味料を感じさせない優しい味わい。ただ、もう少しインパクトが欲しいところ。
基本的なベクトルは悪くないのだが、何か物足りない。ボリュームも少なめだ。
餃子
これは秀逸である。焼き目はパリっと香ばしく、底面は皮が薄く柔らかい。噛めば、底部分の柔らかい皮から熱々のジューが溢れ出る。
自家製の辣油は独創的
辛さがしっかりとして香り高い。
焼きビーフン
2回目は台湾料理から焼きビーフンを。おかずに小雲呑をサイドメニューに。
米粉は細めで、塩分控えめのシンプルかつ穏やかな味わい。お昼に単品だけだとちょっと物足りなさが残るが、夜に色々と食べた後の締めとして頂いたならまた印象も違ってきそうだ。
小雲呑
トロリと柔らかい皮。餡はジューシーで旨い。
レバニラ炒め
3回目はレバニラ炒めに魯肉飯を頂いた。
魯肉飯には注文時にパクチーを入れるかどうか聞かれたので、お願いした。
炒めものはおしなべてボリュームが少なめである。もやしがシャキシャキとした小気味良い歯ごたえを残す絶妙な火入れ。醤油がしっかりと効いていたので塩気は強めだが、これまでの印象と同じくシンプルな味付けというところは変わらない。
魯肉飯
?!・・・これには少し絶句した。味付け自体は悪くないのだが、あまりに上に乗る肉の量が少なすぎる。贔屓目に見ても小さじ2杯程度だろうか。
3回食べてみた印象は全体を通してシンプルな味付けで優しい味わいの料理であると言える。ただし、欲を言えば、全体的にもう少し深みが欲しいところだ。恐らく、夜に何品も頂いた時には量を含め、飽きずに頂けそうなので、この店の本領を発揮できそうな印象を受けた。
お昼なら餃子を中心に組み立てるのが良さそうだ。