前回、好印象だったのであまり間を空けずに裏を返した。今回は11時の訪問だったがお昼からの予約が多いのか、しばし貸し切りの状態。
最初にオリオンビールの生を頂いているとほどよいタイミングでお通しが供された。
半分は前回と同じ内容だったが、ゴーヤの糠漬けとかんぱちのかまが違っていた。そのゴーヤの糠漬けは目から鱗だった。お通しは質が高く、今日は何が出てくるのかというのも毎回の楽しみのひとつである。
今回もソバティーヤをサービスして頂いた。勿論、こちらも当日打ったそばのそば粉を使って揚げたもの。
前回、好印象だった糠漬けと丸々素揚げを今回もお願いした。糠漬けは野菜のラインナップが少し変わっていて、みょうがや薄切りのきゅうりの浅漬けなどが入っていた。山芋と合わせるスタイルも実にいい。
今回新たに頂いたのは江戸焼き。こちらは蕎麦粉を生地に使い、具材には鴨肉が入ったたこ焼きライクなもの。確かに見た目はたこ焼きそのもの。これをお出汁に付けて頂くので明石焼き的なところも。
実際に頂いても不思議とたこ焼きそのもの。ただ表面の蕎麦粉の香ばしさととろりとした生地の食感は面白い。日本酒にもいいが、前半戦にビールのお供に頂くのが良さそうだ。
カウンターの上に掲げられた黒板を見るとカレーの日にあたるらしい。聞けば週末限定でカレー蕎麦を頂けると言うことなのでお願いした。
つけ汁にあたるカレーは小鍋で供され、固形燃料で加熱する。具材も野菜がたっぷりと入り、もはやつけ汁というよりもカレー鍋の様相だ。
このカレーは数年前からの継ぎ足されたいわば秘伝のタレ。和風の出汁と合わさって複雑で滋味深い。
そばは勿論、別に供される。田舎風のそばにカレーというのも案外相性がいいものだ。
カレー蕎麦にはとろろご飯と玉子が付いていて最後は雑炊にして頂く。
たっぷりとあったカレーもこうして頂くと最後まで余すことなく頂ける。
なかなか食べ応えがあってこれはこれで満足度が高い。