ランチタイムに初訪問。上海にあるお店の東京店で厨房には日本人スタッフはなく、全員現地から派遣されているらしい。店内は瀟洒な造りでゆったりと寛げる雰囲気。
料理は坦々麺のセットなど、麺類やごはん類、コース料理などが用意されている。今回は事前に料理を予約していたので席に付いて出されるのはドリンクのメニューのみ。まずはビールを。
前菜の三種盛り
左から茎レタスのネギオイル掛け、上海蟹の黒酢煮こごり、才巻海老の麹漬け。どれも上品な味付けでこの後の料理にも期待が膨らむ内容。特に上海蟹の黒酢煮こごりは上海蟹の濃密な香りが楽しめる逸品。
蟹肉入り小籠包
中には蟹肉が入り、上には蟹味噌が。中はアツアツで上品なスープの出汁と上海蟹のコクのある旨味が感じられる。黒酢も供されるが、かえって黒酢に染まってしまうのでそのままで頂いた方がいいように思う。
フカヒレと蟹肉のかけご飯
フカヒレは想像以上にしっかりと入り、上海蟹の旨味が凝縮されたスープが濃厚な味わいで旨い。
正直、上海蟹の存在が感じられる料理はこのメインくらいだろうと思っていたので、どの皿にも上海蟹のエッセンスが感じられ非常に満足度が高い。ただ幾分量的には物足りなかったのでアラカルトで追加した。
坦々麺
ストイックな見た目の担々麺でスープはごまの風味がほどよく、サラリとした上品な仕上がり。別添えで上海蟹のエキスたっぷりのスープが供される。
こちらはご飯の時と同様、コクがあって濃厚なタイプ。まずはこちらに麺を絡めてみたところ、これだけでも十二分に美味しい。
最終的にはこちらのスープを担々麺の中に投入して頂く。3通りの味が楽しめるので味変を考えると担々麺という選択肢もアリだ。
焼売
上海蟹ともち米を使った焼売でこちらも美味しいのだが、これならば小籠包に軍配が上がる。
デザート
デザートにはごま団子と杏仁豆腐が供された。どちらも香り高い。特に杏仁豆腐は水っぽさがなく杏仁霜の香りが感じられる。
夜はそれなりに高価だが、ランチはクオリティも高くお値打ちと言える。