手羽先唐揚げが名物のお店
駅からほど近い雑居ビルの地下。飲食店が立ち並ぶフロアの奥にお店を構えている。カウンターとわずかなテーブル席があるだけの小さな造りだが、店主ひとりで切り盛りしているため、目の行き届くギリギリのキャパシティなのだろう。それだけに予約を入れたほうが賢明だ。
入る前に入口のメニューをチェック。名物の手羽先唐揚げはメニューの先頭の目立つ位置にある。ただそれ以外もリーズナブルな上に面白そうな品々が顔を揃えている。
お酒は焼酎メインのお店なのだが、その品揃えもさることながら値段の安さに驚く。一部高いものもあるのだが、400円台、500円台が大半を占める。
お通し
これには予想外に胃袋をわし掴みにされた。お刺身は全部で5種類。ネタのバランスもそうだが、どれも普通に美味しい。そして冷奴はその日作ったという自家製の豆腐を使用。これは口溶け滑らかで甘みがある。
アンチョビきゃべつ
アンチョビときゃべつを炒めるとどうしてもアンチョビの主張が強くなり、アンチョビを加熱した香りと塩気が支配的になるのだが、アンチョビの主張がかなり穏やかで上品な仕上がり。鶏そぼろが入ったことでいいアクセントになると同時に単調にならないところもいい。
手羽先唐揚げ白と黒
いよいよ真打ちの登場。白は衣を付けて揚げたもので、黒は素揚げの手羽先となる。いずれも、事前に煮込んで下味を付けてから揚げているところが個性的。そのため、下味は十分。素揚げにすると皮のパリッと感が少し足りなく、個人的には白に軍配。その白も出来ればもっとパリッとすると申し分ない。
黒毛和牛の肉豆腐
店内の黒板に書かれたオススメメニューからチョイス。しっかりと甘みを効かせた濃い味付けで焼酎との相性もGood。
焼酎ソーダ割り
お酒についても触れておくと、レモンサワーはエグみがなくすっきりとして飲みやすい。写真は芋焼酎のソーダー割り。これまで芋焼酎はロックでしか飲んだことがなかったが、試してみるとこれがいい。炭酸の効果か香りが広がり、これは焼酎に回帰しそうな予感。