困惑の定食百名店
昨年、食べログで定食百名店が新設された。れっきとした定食屋さんも含まれているが、明らかに洋食屋だったり、居酒屋も含まれていて正直微妙なラインナップだと思う。当時は居酒屋百名店がなかったので、何らかの救済措置的なものだと考えていたが、後に居酒屋百名店も新設された。十分にここに入ってもおかしくないお店も定食百名店には含まれている。
定食に居酒屋まで裾野を広げるとなるとここに入っていないお店でもいいランチを出すお店はかなりの数に昇るし、居酒屋百名店の中には、むしろ定食百名店がふさわしいお店も見受けられる。
そんな中、明らかにこれはおかしいだろうと考えていたのが、こちらのお店の存在。
定食百名店では同じ池袋にあるランチハウスミトヤと洋包丁が選出。この両店舗よりも点数が高かったキッチンABCは何故か対象外だった。これが余計に定食百名店に対する不信感が募った。
更にこの3店舗、お互いに関係が深い。というのもかつて池袋にあったキンカ堂食堂の流れを汲む。その本家がキッチンABC。そこから分かれたのがランチハウスミトヤ。そこから更に洋包丁が派生したのだそうだ。
そんなこともあって昨年末からずっと来ようと思っているうちに、今回、こちらのお店が新たに洋食百名店に選出された。なるほど、そういうことだったのかと合点がいくと同時に、それならばと出掛けた次第。
ただ本来、西口の方が本店的な位置づけのはずだが、敢えてこちらのお店に。
日曜日の11時30分頃に店着するもジュンク堂書店の脇にある立地のせいか既に10人ほどの列が出来ていた。およそ15分ほどで店内に。
並んでいる途中に注文を取りに来るのだが、それでも10分少々で料理が供された。今回注文した料理はこれまで先の2店舗で頂いたものと同じ料理を注文。
焼肉(元祖ポークたれ焼き)+カニクリームコロッケ
豚からし焼肉に食指が動いたが、初志貫徹。壁に貼ってあったメニューを見てちょいカレールーを追加。
焼肉の豚肉は柔らかく、甘辛いタレでごはんも進む。これまでの中では、頭ひとつ抜けた印象。
カニクリームコロッケはベシャメルソースの感じがミトヤと酷似したトロトロタイプ。
付け合せのパスタはこちらがナポリタンであるのに対して、2店舗はカレー風味と異なる。
ちょいカレーはしっかりとコクがあって実に良くできている。次はこれを中心に組み立てるのも悪くない。
サービスの店員さんの応対にも好感が持てる。