伊勢丹新宿のレストラン街にあるお店
かつて伊勢丹から少し離れた場所にブラスリー香味屋というお店があった。根岸にある香味屋の初めての支店で、都内でもトップクラスといえるクオリティの高い洋食を提供してくれた。しばらくして伊勢丹内に移転。その頃からクオリティが落ち、自然と足が遠のいた。それから数年が経過した後に閉店。
こちらのお店はブラスリー香味屋の流れを汲んでいることから気になっていたお店。年明け営業初日の開店とほぼ同時に入店。
館内は福袋を求める客で賑わっていたので、この時間のレストラン街の客足は少なく、わずか2組いる程度。
ブラスリー香味屋で特に印象深かった料理はハンバーグとメンチカツ。メニューを吟味しているとメンチカツは1個での注文も可能だと知り、両方とも頂くことに。料理を出すタイミングは一緒でも出来た順番でもどちらでもいいと言うことだったので、出来た順でお願いした。
メンチカツ
先に供されたのはこちら。目の細かいパン粉を身にまとい、見るからに油切れが良さそうな衣。身の厚いフォルムに昔の記憶が蘇る。デミグラソースは後がけタイプ。
まずはそのまま頂いたがそれだけでも十分に美味しい。衣はサクサクと中はとってもジューシーで完成度が高い。
ハンバーグステーキ
肉はしっとりと厚みがあって様子がいい。メンチカツとは揚げ物と焼き物の違いはあるが、肉汁たっぷりのジューシーさはどちらにも共通している。
そして、デミグラスソースが素晴らしい。かつての香味屋の味わいに近く、現在の本店とは別物のソースである。最近、よく見かけるリキュール類に頼らないところもいい。野菜からの旨味、掛けた手間暇がしっかりと感じられる王道タイプ。
唯一、残念なのは付けあわせ。主菜の素晴らしさに比べて付け合せが魅力に乏しい。