老夫婦で切り盛りしているお店
馬喰町からほど近い裏通りを歩いているとこちらの立て看板が目に留まる。
ここから更に細い路地に入ると看板が見えてくる。
暖簾はまだ新しいのか、清潔感に溢れていて期待が膨らむ。
店内はL字型のカウンターのみで、辛うじて席が空いていたので直ぐに座ることができた。
お客さんはひっきりなしに訪れるため、少し後に来た人たちはカウンターの後ろに設置された椅子席で待たされていたようだ。
老夫婦のみで切り盛りしているお店で、メニューはいたってシンプル。
とんかつはとんかつ定食とひれかつ定食の2種類のみ。他にアジフライやエビフライを単品で追加できる。
とんかつ定食
注文を受けると皿にキャベツを盛り付けるのだが、これがなかなか豪快な盛りっぷり。
一般的なお店の倍近い量があるのではないかと思うほど。
比較的高温の油で揚げているようで、およそ5分ほどで供された。
油切りもそれほど行っていなかったので、衣には油が残っている。
肉は脂身が多めのロース肉。卓上にソースのみだったため、最初は何も付けずに頂いた。
やはり見た目同様、油っぽく感じる。
続いて、ソースを掛けて頂いたが、肉質もごく一般的なもので。衣も剥がれやすいのでとんかつとしての評価は厳しくならざるを得ない。
卓上には漬物が置かれていて、好きなだけ取ることができる。
これはかつて神保町にあったいもやと同じスタイル。もっとも、あちらはしば漬けではなかったが。
とんかつ定食で900円。ボリューム満点で下町のお店らしい佇まい。
そして、どこか応援したくなるような人が良さそうな老夫婦がこのお店を支えているのだろう。
