さりげない佇まい
建物が小さく目立たない事もあるが、看板の文字が建物と同系色という事もあって意識していないとその文字すら気づかないほど。

入口には既に満席との貼り紙が。

1Fはカウンターの懐石割烹。2Fは掘りごたつの居酒屋と棲み分けがされている。
今回は一ヶ月以上も前から予約していたのだが、既にカウンターはいっぱいだった。
それだけに狭き門なのだろう。
入口に飾られたほおずき。これまで高知で訪れたお店にはない演出だ。

最初に供されたのは生ハムのサラダ。和食ではないところからのスタート。予想外の滑り出しだ。

お椀

しっかりと丁寧に出汁がとられている。かつお節の出汁が効いた、少しとろみがついたタイプでキノコ類など具だくさん。
お造り
しっとりとほどよく脂が乗っている。他では、金目鯛の刺身が秀逸。

しっかりと力強く、確かにかつおのタタキとの相性がいい。

手が込んだ小皿の数々
続いては、沢山の小鉢を乗せた大皿の登場。豪勢な見た目はまるで宝箱の様だ。心憎い演出である。皿鉢料理をこの店ならではのスタイルに体現した料理と言っても過言ではない。

大皿を取り分けるとこんなイメージに。

長太郎貝の煮物

しっかりとした濃厚な味わいなので、それにあわせて日本酒を辛口の船中八策に変更。

土佐のあかうしのステーキ
魚介だけでなく、お肉、それもあかうしが頂けるのがいい。

締めはかつおの炊き込みご飯

デザート
アイスクリームは少ししっとり感が欲しいところだが、全体にバランスがいい構成で、無理に和の方向に持っていかないところに好感が持てる。

全体を通してバランスがいい構成で、魚もお肉も堪能できる。
料理は細かいところまで行き届いていて、高知では珍しい繊細な料理が愉しめる。
料理は日々変わるらしいので、次回、どんな料理が頂けるか、いまから考えるだけでワクワクする。