1年4ヶ月ぶりの訪問
開店当初はよく訪れていたものの、最近は少し足が遠のいていた。
というのも、平日ランチがなくなり、食べ放題だったサンチュは最初にごく少量運ばれてくるだけに変わり、追加分は有料になるなど、サービスが悪い方向へ改変されるようになったからである。勿論、経営上の理由からなのだろうが、昔は・・・だったのにと思うことが少なくなかった。その影響か、客足は減り、以前ほど活気が感じられなくなったのも理由のひとつである。
それでもこの店ならではの料理が食べられる貴重な一軒であることには変わりはない。しばらくするとまた食べたくなる求心力があるも事実だ。また、お盆休みや正月休みと言ったお店選びに困る時期に影響を受けないところもポイントが高い。
おや?!
まだ、夕方の早めの時間だったので、2,3組くらいしかお客がいないのだろうと想像して店内に入ると空いているテーブルが3つしかない。特に予約を入れてなかったので一瞬ヒヤリとしたが、すぐに席に付くことが出来た。それにしても、最近ではないほどの盛況ぶり。何か変化の兆しがあるのだろうか。
ここ最近、注文するメニューは変わらない。焼肉はヨルタンプルコギとコプテギの2つのみ。
まずは、ヨルタンプルコギから。
スーパー店員さん現わる
こちらのお店では店員さんがお肉を焼いてくれるのだが、そろそろ裏返してもいいじゃないの?もう食べられるのでは?と思わせる事が度々あった。空いている時ですらである。
それがどうだろう、初めて見るひとりの店員さんの働きが凄い。混雑の中、全てのテーブルに目が行き届いて、的確なタイミングで各テーブルを焼いて回わる。
ヨルタンプルコギ
まずは肉を乗せて焼き始める。
少し経ってからにんにくを乗せに戻ってくる。
焼きが進むと裏返しながら、野菜を投入。特に野菜はお客の裁量に委ねられる事が多いのだが、ここまでタイミングを見計らって焼いてくれる店員さんは初めてだ。
そして、全ての具材がいい具合に火が通ったところで完成。
26歳のイケメンのチョンさんのお陰で全ての具材がいいいタイミングで頂けた。
ヨルタンプルコギに欠かせないのがこちらのネギキムチ。お肉と共にサンチュに巻き、独特の辛いタレに付けて頂く。癖になる美味しさでこの店ならではのオンリーワンである。
辛さの刺激が暑い日にはピッタリのひと品である。
メニュー見るとキムチがあった。実はこのお店では開店当初から単品のキムチはメニューになかったのだ。
テンジャンチゲなどの料理を注文すると出してくれていた。日本で購入しているらしいのだが、ソウルで頂くキムチに近いシンプルな味わいが好きだったので注文してみることに。
残念ながら、以前のキムチとは少し違うようだ。シンプルな味ものから海産物が香るタイプへと変わった。
更にビールからジョウンデーにスイッチ。コプテギにはこれでなくちゃ。
コプテギ
豚の皮である。鶏の皮と違い、脂っぽいというよりはゼラチン質でコラーゲンの塊だ。
辛いタレに付けられてコピテギはソジュには最適のアテになる。これを頂けるのもこの店ならではだ。
テンジャンチゲ
最後のシメはいつも迷う。名物の7分キムチチゲも美味しいが、テンジャンチゲも捨てがたい。
久しぶりだとどうしても後者が食べたくなる。
一般的なテンジャンチゲと比べてかなり濃厚なのが特徴だ。
一緒に運ばれてくる野菜。
これをご飯の上乗せて、テンジャンチゲと混ぜ合わせて頂く。
野菜のシャキシャキ感と濃厚なテンジャンにご飯がすすむ。単品で注文したためか、テンジャンチゲにはキムチが付かなかった。
ソウルの本場の味が愉しめる貴重なお店だけに今後の奮闘に期待したい。