老舗
古くから続くドイツパンとドイツ菓子のお店。
車で売り歩いていた創業時から数えるとかれこれ50年近くになるのではないだろうか。
いまは赤坂の路地裏にひっそりとお店を構えている。
ご主人もすっかりご高齢になられているので、色々と制約がある。
もっとも残念なのは、チーズケーキが常備されていない点だ。
聞けば、作るのに手間が掛かるため、ホールでの予約販売のみとなっているとのこと。
チーズケーキ
これは自分が生まれて初めて食べたチーズケーキである。以来、食べ続けていたのでチーズケーキとはこのようなものだと信じてやまなかった。
中学生か高校生の時か忘れてしまったが、最初にレアチーズケーキを食べた時の衝撃はいまだに忘れられない。なんだこの酸っぱいケーキは?これがチーズケーキ?こんなものが美味しいのか?なのである。
誰が何と言おうと自分にとってのチーズケーキはこれ以外にはあり得ない。
レーズンが入った優しい味。口当たりが柔らかい。しっとりとした生地。
外周部分のサクッとしたクッキーの様な味わい。いまにして思えばむしろこちらの方が個性的なチーズケーキなのかも知れない。
流石に現在ではたまにしか作らないから当時と全く同じとはいかないかも知れないが、それでもこの味に触れられる事は嬉しいし自分にとってのソウルフードである事に変わりはない。
パイケーキ
こちらもチーズケーキに次ぐ、ソウルフードと言える。
種類はチェリー、マロン、アプリコット、パイナップルなど4,5種類あっただろうか。
中でも、チェリーとマロンはお気に入りの品だ。
跡継ぎもいないのでこの先、あと何年食べられるかわからないが、この先も末永く頑張って欲しい。