錦糸公園の亀戸寄りの端ではあるが通りを隔てた真向かいにある。窓の外からは錦糸公園が広がっているので桜の季節にはひときわ眺望が良さそうだ。
ミシュランのビブグルマンに選ばれていたお店だけに以前から気になっていた。
店内はオープンキッチンのL字型カウンター席とテーブル席があってカジュアルで寛げる雰囲気。
日曜日のみお昼に営業している。ランチメニューも用意されているのだが、この日はアラカルトで注文。
定番のメニューと黒板に書かれたメニューから選択。
まず最初のグラスのスパークリングワインとタラッリというイタリア南部の伝統的な固焼きパンで。オリーブオイルと白ワインを練り込んだ生地を使用している。香ばしくて最初のつまみにはいい。
前菜の盛り合わせ
上段左からカポナータ、タコイカのトマト煮、リボリータ。
下段はアトランティックサーモンの燻製、グリーンオリーブの肉詰めフライ、鶏レバーのクロスティーニ。
リボリータは白いんげん豆と黒キャベツを使った食べるスープで、素材の持ち味を生かした優しい味。
トマト系のカポナータなども同じベクトルと言える。秀逸なのはグリーンオリーブの肉詰めフライ。
鶏レバーのクロスティーニの濃密な味わいもワインとは好相性。
ここでワインをプリミティーヴォのボトルワインを。
ブラックアンガス牛のカツレツ
所謂、仔牛のカツレツのような揚げ物の姿とトマトソースを想像していたのだが、この見た目は予想外。
衣がかなりウェットで、上に乗っているのがソースというべきかわからないが、酸味が効いていてこれがよくマッチしている。牛のカツレツとしては新鮮味があって旨い。
馬肉のタルタル
エストラゴンとオリーブオイルのソースで食べさせてくれるのだが、センスの良さを感じるひと品。
カルボナーラ
見た目からして質実剛健な出で立ち。しっかりと濃厚で安っぽさがない。
パスタそのものも粉の旨味がしっかりとあってこれが卵ともよく絡まっている。
ラムもも肉のオーブン焼き
火入れの具合がよくミディアムレアの仕上がりで野趣溢れる美味しさ。
ジェラード
最後はバニラとピスタチオのジェラートで締めくくった。
シェフは長年イタリアにいたというだけあって現地のエスプリを随所に感じられる料理が多くセンスの良さも感じさせれる。今後も通い続けたい一軒。