お目当てのお店がこの日から新年の営業を開始すると聞いていたので意気揚々と出掛けてみたもののまだお休み中。どうしたものかと彷徨っているとこちらのお店の看板が目に入った。
京橋の交差点から目と鼻の先で、アジフライで有名な松輪のすぐ隣。これまで何度もお店の前を通っている筈だが、天ぷら屋さんがあったことを認識していなかった。値段も手頃の様なので入ってみることに。
店内はカウンターとテーブル席があるが、実際はカウンターのみを使用している。お昼時なのでほぼ満席。常連客が多い印象だ。
メニューは天重のみ。1種類だけなので特に注文の必要はない。
年配のご主人がひとりで切り盛りをしている。
まずはビールを頂く。つまみには先に供されたお新香を。
天重
まずは天ぷら定食の様に1品ずつ、揚げたてを出してくれる。最初はかぼちゃ。衣は厚めながらサクサクとした仕上がり。
続いて海老が一尾。この時ごく少量のごはんを出してくれるのだが、これが艷やかで美味しい。メニューの横に書かれた「あたま盛りとご飯もどうぞ」というのはこのことを指しているのだろう。
続いて、なすの天ぷら。なすは天つゆで頂きたいところだが、基本的に天つゆはなく塩で頂く。
この3品を頂いた後に天丼が登場。具材は重なるがこれに大葉と玉ねぎのかき揚げが加わる。
これで終わりだと思っていたら最後にさつまいもの天ぷらで終了。
定食と天丼の両方が楽しめ850円と安い。飲食店の値上げが相次ぐ中、場所を考えればこの値段は驚異的だと言える。
店主のマイペースなキャラクターも微笑ましい。後から入ってきた常連客には空席があるにも関わらず、いまいっぱいだからまた来な。とか、ビールのお代わりをお願いするとさっきのでなくなった。と、歯に衣着せぬ気さくさで和ませてくれる。
かなり高齢とお見受けするだけにできるだけ長く続けて頂きたいと思う。