平日ランチ
都ホテルの1Fに古くからある中国料理店。過去に2,3度訪れたことがあるがかれこれうん十年ぶり。かつては安価なランチも提供していたが、今はコース料理のみとなり、日常のランチとしては少々敷居が高い。
一面ガラス張りで陽光が差し込む明るい店内。12月だというのに窓の外には庭の紅葉がちょうど見頃となっていて美しい景観も愉しめる。
こちらがこの日のメニュー。何品かは決まっていて、メイン料理のみ4種類の中から選択する。たまたま4名で訪問したので、少量ずつシェアすることに。
アルコールは驚くほど高いので少し躊躇したが、折角なので青島ビールのプレミアムを1本のみ頂いた。
前菜
最初に3品が供された。左から時計回りに鶏肉の煮揚げ、ザーサイ、大根と豚肉の山椒風味スープ。
店名の通り、元々四川料理のお店だが、どちらも優しく上品な味わい。
牛肉の黒胡椒炒め
味の輪郭がはっきりとしたしっかりと力強い味付けで肉も柔らかくて旨い。
アオリイカとレンコンの辛子炒め
ここでようやく四川らしい料理が登場。とは言うもののそれほど辛みが強い訳ではなくあくまでもアクセント程度。他の料理同様、上品な仕上がり。
海老と炒り玉子の塩味炒め
塩味炒めというだけあってあっさりとした軽い料理。塩味はキチンと決まっていて素材の火の通しもいい。
ベビーホタテの甘酢炒め
いわゆるオーソドックスな酢豚の味付け。甘辛い味のバランスが良く、この手の料理にありがちな化学調味料も気にならず軽やか。
麻婆豆腐
意外にも痺れ成分が感じられない分、より辣油の味が引き立ち、辛みが突出したタイプ。最近ではあまりありそうでない珍しいタイプ。
デザート
ブルーベリーなどのフルーツのゼリー寄せで上には金箔が散りばめられていて高級感がある。デザートの有りと無しではわずか300円の価格差なので、頼むだけの価値があるひと皿。
全体的に四川料理色は薄く上品な料理が多い。アルコールが高すぎるのが玉に瑕。