川木屋(根岸/酒亭)
新時代の名酒亭の予感

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大人の隠れ家

人通りが少ない路地裏にさりげなく店を構えている。
目立った看板はなく、杉玉と店名を記す小さな表札が掛かっているだけだ。

スライド式の重い扉を開けると正面が厨房の端にあたり、右手には客席が広がっている。
オープンキッチンのカウンターとテーブル席があり、小さすぎず広すぎない。実にまとまりがいい空間だ。
モノトーンを基調としたシックな雰囲気で、大人の隠れ家的な趣きがある。

衝撃のお通し

最初に何品か注文をすると、お通しが供された。

なんとも小洒落た佇まい。中身はひと言で言うと冷奴である。オボロ豆腐をシャンパングラスに入れて、
その上に野菜の緑が彩を添える。

オクラやトンブリといったネバネバ系の野菜がいいアクセントになっていて完成度が高い。
見た目にも美しく、フレンチの前菜を思わせる。
手が込んだひと品で、お通しと言えども取り敢えず的なところが微塵も感じられない。

別の日のお通し

鳥のタタキを団子状にして鶏スープと共に供してくれた。
肉の素材の良さは勿論のこと、丁寧にダシが取られたスープが染み込んでいてとても美味しい。

幅広いレパートリー

日暮里にある焼鳥屋さんの二号店であるらしい。それだけに、焼鳥などの鳥料理は勿論の事、刺身から中華、洋食に至るまで実にバラエティに富んでいている。厨房には二人しかいないのにこの品揃えは驚異的と言ってよい。

また、料理は黒板に掛かれたおすすめ料理と定番メニューからなっている。


鶏料理

元々、焼鳥屋さんだけにまずは鶏料理から。

地鶏刺六点盛合わせ

博多地鶏、大山鶏などいくつかの産地の鶏を使用している。
いずれも素材の良さが伺える。内蔵系がお好きな方にはオススメだ。

白レバー焼き

いささか火が通り過ぎか。開店してそれほど年数が経っていないせいかタレもまだこなれていない印象だ。

手羽先手羽元一本焼き

これは手羽先と手羽元を一度に愉しめる豪快なひと品。

凄いのはここから

鶏料理もいいのだが、もっと凄い料理がある。
例えば、ポテトサラダ。

盛り付けもさることながら、見た目だけではなく、クリーミーな食感でとても美味。

クリームコロッケ

ベシャメル系のソースがかなりいい。さらりとしたまろやかな口当たりでいい塩梅に仕上がっている。
揚げ物としても出色の出来栄えで油切れが良く、サクサクとした衣がとてもいい。
これを上回る洋食屋さんがどれだけあるだろうか。

カキのグラタン

やはりベシャメル系ソースがいい。決して重くなく、軽やかな仕上がりで日本酒との相性もいい。

中華系がまた凄い

メニューに中華系の料理が多いのだが、これがまた凄い。

黒酢の酢豚

盛り付けの美しさは勿論のこと、味付けもぴたりと着地している。

揚げなすローストビーフ

なすとローストビーフの温度差に若干違和感を感じたが、ネギ油のソースはとてもよく出来ていた。

特製鶏焼売

お通しにあった鶏団子をベースに焼売化した料理。
ジューシーな仕上がりで優しいダシの味が染み込んでいる。

汁なし担々麵

盛り付けが美しく、香り高い逸品で最後の締めに最適。

日本酒

日本酒の品揃えが凄い。特に十四代と而今は数種類常備している様だ。

新しい時代の名酒亭の予感をひしひしと感じる。

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