山崎シェフは元カピトリーノの吉川シェフに師事された経験の持ち主。こちらのお店では師の教えてとローマでの修行を生かしたローマ料理とビステッカ(ステーキ)を売りものにしている。
店名のビステッカーロはステーキ職人の意味。それだけステーキには並々ならぬこだわりがあるようだ。
昭和通りから一本中央通り寄りに入った通りの地下にある。シンプルな造りながら落ち着いた雰囲気で寛いで食事が楽しめる。
日曜日のランチに訪問。平日は夜のみだが、週末のみランチ営業を行っている。コースもあるのだが、名物のTボーンステーキを頂きたかったので事前に予約した。そうするとコースではなく自動的にアラカルトに。
生ハムを中心とした前菜3種
前菜の盛り合わせは全部で3種類あるうちのこちらを注文。今回、4名で訪問したのだが、写真手前部分が一人前となる。生ハム、サラミなど多種多彩な品々が入っていて楽しく、いずれも上質で満足度が高い。
こちらは前菜ではないが同じタイミングでパンが供された。こちらも種類豊富でボリューム満点。クオリティも悪くない。
前菜の2品目は水牛のモッツァレラチーズ。これで4人前。フルーツトマトといちごを添えたカプレーゼ風のひと品。フルーツトマトといちごはどちらも甘く、ほどよい酸味がチーズと好相性。特に水牛のモッツァレラチーズなので素材そのものの味を生かしたスタイルにしているのだろう。
前菜3品目は白いんげん豆のサラダ。こちらはこれで4人前。白いんげん豆にツナ、キャベツを合わせたサラダで郷土料理的な素朴な味わい。
カルボナーラ
ローマを代表するパスタでこちらのスペシャリティ。勿論、本場のスタイルで。ベーコンではなく、豚の頬肉の塩漬けを使用している。噛むほどに味わいが増し、これが独特な風味を生む。玉子の濃厚さも特徴のひとつで全体的にシンプルな作りでストイックな仕上がり。
Tボーンステーキ
骨の左側がヒレ、右側がサーロインになる。全部で1kgと実に豪快。ミディアムレアの焼き加減で中までしっかり火が通っている。表面はパリっと香ばしく中はしっとりと柔らかい。肉も旨味十分で赤身肉なので重たくないので自分のキャパシティ以上に食べられる。
これに別途サラダを注文。シンプルですっきり爽やかなドレッシングで食べさせてくれる。
ピスタチオのジェラート
デザートにはピスタチオのジェラートを。結構、ボリュームがあるので違うジェラートをシェアすると丁度いい。香り高く濃厚で滑らかな触感で美味しい。
最後はコーヒーで締めくくった。
この日は満席だったのだが、厨房にはシェフ一人のみ。これだけの量をひとりで捌いているのだからメニューはある程度、固定されるは仕方ないところ。
料理はどれもレベルが高く満足度が高い。追加のサラダがなければ一人10,000円を切るくらいの値段。ドリンクもスプマンテ、グラスの白と赤を頂いているので、そう考えるとコスパも高い。