南口を出て喧騒から少し離れた公園脇にあるお店。駅からは徒歩3,4分ほどの距離。
入口の横にあるメニューを見ると1,000円台から天重や定食が頂ける。
両国辺りまで含めると昔からの下町らしく、このくらいの価格帯で食べさせてくれる個人経営のてんぷら屋がいくつか点在しているところが面白い。その中にあってやや価格設定が高めなので気になっていた。
こちらのお店では天丼ではなく天重と称している。定食と天重のどちらも気になったので、短い期間に再訪し、その両方を試した。
店内はカウンターと小上がりがあるだけの小体な造りで週末のランチはそれなりに賑わっている。
天ぷら定食 竹
てんぷらが供される前に天つゆ、おろし、お新香、小鉢のひじきが用意される。昔ながらのお店らしく塩ではなく天つゆオンリー。
夫婦で営むお店で職人気質のご主人が淡々と揚げる。まずは、海老、穴子、メゴチ、ピーマンが供された。いずれも油切れ良くカラッと揚がっていてサクサクとした食感が心地よい。正直言って期待以上の出来。
更にナスとさつまいもが追加された。量的には少し物足りないが、値段を考えれば十分に納得できる。
天重 竹
後日、比較の意味で定食と同じ竹を試してみた。魚のラインナップは定食と同様。天つゆが掛かっている分、どうしてもサクサク感は損なわれるが、天つゆの塩梅もほどよくこれはこれで美味しく頂ける。
とは言え、2回の訪問で天重を食べている人の姿は他になかった。定食の方がより本領が発揮されるように思う。このクラスのてんぷら屋としては上位に位置する。
冒頭に書いた近隣のてんぷら屋はどこも高齢化が進んでいて先々が心配だ。こちらのお店も例外ではないので末永く頑張って頂きたい。