ニューカマー
先週、人を案内するために、今年初めて豊洲市場に足を運んだ。
飲食店街もひと頃に比べるとだいぶ落ち着きを取り戻し、11時前であれば並んでいるお店は限られる。
そんな中、新しくオープンしているお店を発見。
確かに、市場がオープンした当初から案内板には名前が刻まれていたのでお店の名前と業態は認識していたものの昨年は開店する気配すらなかった。聞けば今年の1月にオープンしたとの事。
外のメニューを見ると天丼は2000円から、定食は3000円からとなっている。ただし、2000円の天丼は冷凍エビ、それ以外は車海老とあるので、最初に頂くのなら2,500円の上天丼か3000円の定食の2択になるだろう。そんな事を考え、この日は市場を後にし、後日改めて訪問。
竹定食
11時前だったため、先客はひと組のみ。
天丼は美味しい天ぷらが食べられるお店でこそ真価が発揮されるものだと思う。それにせっかくの天ぷらが丼ツユで台無しになってしまう事もあるため、初回は3,000円の竹定食に決定。
まずはビールで喉を潤す。
こちらのお店は築地時代は喫茶店を営んでいたのだが、業種替えをしてのオープンとなる。つけ場には年配の職人さんが立つ。かつて、有名なお店で務めていた方なのだろうか。
しばらくしてレモン、塩、天つゆ、大根おろしが供された。
さいまき
油切れ良くカラッと揚がっている。塩で頂く。
これは想像以上に期待できそうだ。
どうも出すときの箸元が定まらないのか、綺麗な位置に置いてくれない事が多いので、このネタを含めてポジションを調整しての撮影が多かった。
車海老
こちらは2尾いっぺんに出てくる。
もう少しレアな仕上がりでもいい様に感じたが、衣そのものの具合は悪くない。
塩とレモンを勧められ、試してみたが、レモンは意外と微妙。これならば塩だけで十分だと思う。
アスパラとキス
アスパラは程よい火の通りでホクホクとして旨い。
また、キスは敢えて開かずに揚げる。そのため、肉厚な食感で食べごたえがある。
これには少し目から鱗だ。
ホタテとみょうが
ホタテは間に大葉を挟んで揚げる。みょうがはてんぷらにすると意外とジューシーになるようだ。
小玉葱・蓮根・舞茸
上天丼との大きな違いや野菜の数。どうせなら蓮根ではなく茄子を入れて欲しかった。
穴子
身は若干、薄いものの適度な大きさで3つに切り分けてくれるので食べやすい。
この穴子に合わせて食事が運ばれてくる。
豊洲市場の飲食店の中では、満足度が高い一軒。