嫌なうわさ
少し前の事だったが、こちらのお店で働いた事がある方に、最近は外国人客が増えて、随分と雰囲気が変わってしまったという事を聞いた。
銀座を歩いていも外国人観光客の多さは辟易とするくらい実感しているから、多少なりともその傾向があるのだろうくらいに思っていた。
久しぶりの訪問
その話を聞いてしばらくして、久しぶりに扉を開けた。
「カランカラン」といつもと変わらぬ音が鳴る。
既にテーブルもカウンターもいっぱいで、かろうじてカウンターの一番奥の席がひとつ空いていた。よくよく観察すると日本人は自分を含めて3,4人程度しかいない様子だ。
想像以上
一番多いのは中国、次に韓国、西洋人の姿も見られ国際色豊かである。
これは聞きしにまさる変貌ぶりで、正直面食らった。
これでは立ち寄り難いものを感じる。
この状況なので出てくるまでにかなり待たされる事になる。
また、従業員の方も随分と入れ替わってしまったようだ。
そのせいもあってか、コーヒーからは以前の様に神がかったものを感じられる事はなかった。
この日はデミタスではなく、3番を頂いた。
かつてはコーヒー球道家のお客がひっそりとコーヒーを嗜むお店という印象が強く、自分にとってもコーヒーの聖地とも言える存在なので非常に残念でならない。
最近では忙しいため、ネルの販売もやっていないらしい。
こちらも重ね重ね残念である。