バラエティに富んだ麺
階段を昇り、お店の扉を開けると右手はカウンターとテーブル席があり、通路を挟んだ左手奥にもテーブル席が用意されている。ランチタイムはラーメンが主役。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとラーメンを頂けるのは嬉しい限りだ。
こちらのラーメンの特徴は色とりどりの麺。
ほうれん草を練り込んだものや、全粒粉、トマトを練り込んだものなどどれも個性的だ。
よだれ鶏
ラーメン以外にちょっとしたひと品があるので、ラーメンの前に頂いた。勿論、ビールも。
こちらは冷菜ということもあって、注文して直ぐに運ばれてきた。お盆にはよだれ鶏の他に2品の漬物が。
こちらは優しい自然な味わいでバランスがいい。肝心のよだれ鶏はタレが重くわずかに癖を感じる。残念ながらあまり好みのタイプではない。
春巻き
こちらは一転いい出来映えだ。揚げたての熱々で供される。皮はパリっと香ばしく、餡に使用されている白菜がトロリとした食感で味が染みていて素材の持つ甘みが心地いい。
温麺
今回はもっともシンプルなこちらの麺を頼んでみた。
しかし、よだれ鶏を半分も食べ進まないうちに運ばれてきたのには驚いた。
それほど混雑している状況ではないし、もう少しゆっくり飲ませて欲しいものだ。
流石にもう一杯という気持ちは完全に削がれてしまった。
話は横道に逸れたが、今回は山椒を打ち込んだ麺をお願いした。
和風の出汁のあっさりとしたスープはまさに温麺と言うにふさわしい。
シンプルなだけに麺の風味がはっきりと感じられる。
インパクトには欠けて物足りなさはあるが、最後まで食べ進めるとお椀の様にぴたりと着地する。
普通に頂くなら他のメニューの方が無難だろう。
蒸し鶏の葱油がけ温麺
こちらは以前頂いた料理。すっきりと澄んだ上品なスープで基本的なベクトルは今回の温麺と同じ。しかし、コクがしっかりと感じられるのは鶏肉と葱油の効果なのだろう。不思議と物足りなさは感じ無かった。
この時も麺は山椒を打ち込んだもので、舌先に少しピリピリと軽い刺激と香りが料理にメリハリをつける。
その時に頂いた紹興酒。
宝酒造が中国で共同開発している長期貯蔵用の紹興酒で濃厚な味わいで香り高い。
この時、以来気に入って自宅でも頂いている。残念ながら今回はここまで辿り着けなかったが・・
食事の最後に供される普洱茶は香り高い。