3Fから1Fへ
最近では珍しい支那そばを標榜するお店。
こちらのお店はもともと同じビルの3階で営業をしていた。途中、1階に別の支那そば店が出来たが、気がついた頃には閉店し、その跡地に店舗を移した。
入口の扉に限定30食の煮干しそばなる新メニューが貼られていた。
まだ大丈夫だと言うことだったので注文することに。
煮干しそば
3階で営業している頃に、ひと通りのメニューは頂いている。
個人的には白だしそばよりも醤油系の支那そばの方が好みだった。
各種、素材や調味料にこだわった無化調ラーメンを供してくれる。自然で優しい味わいはいいのだが、全体に丸みが強く何か物足りなさを感じていたのも事実である。さて、煮干しそばはどうだろう?
およそ10分ほどで着丼。煮干しのいい香りが鼻をくすぐる。
まずはスープをひとすすり。
これまでの醤油に比べて、エッジが立っているので醤油のいい香りが余韻として残る。
2種類の片口煮干し、白口煮干し、鮪煮干し、あご煮干しと実に5種類の煮干しが使用されている。これが複雑な味わいを生んでいるのだろう。変に臭みがなく、相変わらず丁寧さがひしひしと伝わる。チャーシューは柔らかくとても美味しい。
清潔感溢れた店内と共にきれいに整頓された調味料類にも好感が持てる。
特徴的なのは朝鮮人参を漬け込んだお酢。特にワンタンとの相性は格別で体が芯から温まる。ものは試しと思って最後にスープに投入してみたが、これはこれで悪くない。