むぎわらい(パン/三ノ輪)
トーストの焼き方やカレーが秀逸なストイックなカフェ

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とんだ勘違い

三ノ輪によく来るようになってから、周辺のお店についてあれこれ調べるようになった。
むぎわらいは当初からチェックしていた一軒だったが、行きにくい場所にあるものだと思い込んでいた。

そのため、これまで敬遠していたのだが、改めて調べてみると、よく通る道から目と鼻の先にあることを知ることに。どうやら他のお店の場所と間違って記憶していたようだ。

これまでも目に入ってもおかしくないのだが、大通りに面していながら、ひっそりと息を潜めたようなさりげない佇まい。遠くから目を凝らせば、わずかに「ぱんや」と書かれた看板がかすかに見える程度で、建物は蔦に覆われていて周囲に溶け込んでいる。

店内に入ると左手には販売用のパンが所狭しと並んでいて、右手から奥にかけてカフェスペースとなっている。安全な食材を使用した自然派思考のお店にふさわしい、木目を基調とした温もりが感じられる空間だ。

メニュー

店内では各種カフェメニューが用意されている。また、販売しているパンを頂く事も出来るようだ。
メニューをよく見るとこのお店のこだわりが記されている。まずは素材に対するこだわり。

・天然酵母100%(お米が主なのでもちもちです)
・国産小麦100%(主に北海道産で8種類)
・ドライフルーツは、オーガニックのもの又は無添加のものです。
・卵は放し飼い有精卵を使用しています。
・オーガニックの雑穀や無農薬の玄米を使用しています。
・お水は活性アルカリイオン水を使用しています。

更にこんなことを心掛けているようだ。

・時間や手間を惜しまない
・安心・安全の厳選素材を使う
・素材の持つ本来の甘みや香りを大切にする
・化学調味料や保存料は使用しない

この日は夕方早くから食事をする予定があったため、出来るだけ軽め食事にしたかったのでこちらを選択。

たまごサンドとスープ

パンは食パンにしては気泡が多く見て取れる。もっちりと柔らかい食感で粉の旨味が感じられる。玉子の量もたっぷりと入っていてるので食べ応えも十分。また、有精卵を使っているせいか、黄色味が強い。

野菜の旨味が溶け出したスープは穏やかで優しい味わいだが、塩気が足りない分、インパクトには欠ける。

トーストとスープ

トーストにはジャムとサラダの小鉢が付いてくる。パンドミーはプレーンとゴマの2種類で、片面は網焼きし、もう片面はたっぷりのバターと共にフライパンで焼いているのではないかと推察するがどうだろうか?

焼き加減が素晴らしく、表面の厚さ数ミリの層がパリっと香ばしく、バターが全体に浸透しているので飽きずに食べられる。ごまのパンドミーが意外とごま臭くなり過ぎず、バランス良く収まっている。

そして、翌週にまた再訪した。
今度は軽めにする必要もなかったので、気になっていたカレープレートを注文。

カレープレート

ここではメニューの選択が多岐にわたる。まずは4種類の中からカレーを選択する。

続いて、パンを3種類の中から選択する。

結局、選んだのはもち麦とトマトの辛いカレーともち麦パン2種とたかきびパン1種の組み合わせ。
蒸しパンなので多少時間が掛かるとのことだったが、そのままお願いした。

空いていたせいか、それほど待たされた感も無く、運ばれてきた。

スープが比較的淡泊なのでカレーはどうなのだろうかと危惧していたのだが、まったくの杞憂に終わった。
丸みがあるまろやかさの中にもしっかりとしたコクが感じられる。辛いというほどではないが、辛さもしっかりとして感じられる。もち麦のふっくらとした食感も心地いい。

パンは蒸してあるだけにふわふわのもちもちした食感で自然の甘みが感じられる。もち麦同士だけにカレーともよくマッチしている。結局、いい選択が出来たようだ。

アイスコーヒー

ちょっと酸味が強く個性的な味わい。

テイクアウト

先程、紹介したごまのパンドミーは通常タイプと全粒粉を使ったものと2種類が売られていて、両方とも試してみたのだが甲乙つけがたい。

トーストセットの様にバターが全体に行き渡っていない素の状態で頂くと、パンそのものにバターや塩分が控えられている様でストイックな味わいである。これは他のパン全体に当てはまりそうだ。

写真はオリーブのパン。たっぷりのブラックオリーブが入っている。

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