不思議な街
インド料理店が多い街は最近多い気がするが、日本人が独自にやっているスパイシーカレーの店がこれほど多い街は少ない。何故、目黒なのだろうか?その理由はわからないが意外性があることは確かである。
権之助坂をかなり下った雑居ビルの4階にお店を構えている。
お店の前に小さな立て看板が出ているだけなので決して、目立たない。
エレベータに乗って4階に着くと、小さな踊り場があるだけで直ぐに店内の扉がある。
一歩、店内に足を踏み入れるとL字型のカウンターにはいっぱいのお客が黙々とカレーを食べている。
メニュー
ランチタイムは3種類と少数精鋭のラインナップ。カレーを選択し、トッピングを半熟玉子、とろけるチーズ、日替わりの中から選択。更にラッシーかスープをチョイスする。
コールスローサラダ
穏やかな酸味の優しい味わいで好感が持てる。
スープ
トマトの冷製スープで思ったりも量は少ない。かなり酸味を効かせている。
チキンカレー+半熟玉子
しっかりとスパイスが香る本格派。特に強いのがカルダモン。ホールのままかなりの量が入っている。
その他にも、クローブやクミンなども。全体に赤味を帯びているのでトマトを多く使っている様だ。
これがトマトスープと同様のものを使っているかは定かではないが、やや酸味を感じる。
ただし、全体的にコクもあるので普通に美味しい。今回は中辛にしたが、十分に辛い。
どうやら辛さはチリペッパーで調整している模様。
福神漬けはないが、テーブルの上にはらっきょうが備えられている。
半熟玉子は少し固まりすぎていたので、これならばチーズが正解だったのかも知れない。
ハーフ&ハーフ
別の日に裏を返すと、メニューに裏面があることを知った。
チャーハン+キーマカレーなど気になるメニューが並ぶ。ただし、いまは夜のみの様だ。
そんな中、ハーフ&ハーフなるメニューを発見。
これはランチで提供している3品の好きな2品を同時に楽しめるというもの。ただし、無料のトッピングはなく、コールスローサラダのみが付く。
今回は、前回食べなかったキーマ(左)と角煮(右)を選択した。
今回も中辛にしたのだが、2段階くらい辛さが落ちたような印象だったので普通で出てきたのかも知れない。
辛さの影響があるかも知れないがキーマカレーはチキンよりも更にトマト度が強い。キーマカレーというよりはちょっとスパイシーなボロネーゼと言った趣きで、むしろごはんではなくパスタに合わせてみたい。
一方、角煮カレーはベクトルとしてはチキンに近い。キーマと一緒に食べているせいか、トマト度は一番低いように感じる。角煮はスプーンで簡単に切れるほど柔らかく、味も染みている。
それにしても目黒のカレーは奥が深い。