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うどん慎(うどん/新宿)
関西風の出汁が旨いかけうどんと秀逸な天ぷら

外国人観光客が多いお店

12時少し前にお店に到着すると既に10人強の列が出来ていた。その殆どが外国人で、アジア系の人から西洋人までバラエティに富んでいる。恐らく、海外の方が利用するガイドなどに紹介されているのだろう。

列に並んでいると直ぐに店員さんが出てきてメニューを手渡された。
見ると日本語の他に英語とハングルの表記があり、海外の方への心遣いもしっかりとケアしている。だからこそ外国人に人気があるのだろう。

初訪問のうどん屋の一杯目をどうするか!?

これは実に悩ましい問題である。うどんそのものが美味しければ釜上げや生醤油うどんでうどんそのものを堪能すればいい。しかし、ダシが美味しいお店ならばみすみすこれを見逃す手はない。むしろ、後者に該当するお店の方が少ない分、尚更である。

食べログを見ると圧倒的にザルうどん系のレビューが並ぶ。これだけだと前者のパターンのお店と言えなくもない。しかし、よく見ると温かいうどんについて書かれた記事では点数の良し悪しに差はあるものの、おしなべてダシの良さを指摘している。これは、むしろ後者のパターンだと考えて温かいうどんに。

結局、ちょっと変則的な内容で、かけうどんに海老の天ぷら・ちくわ天・かしわ天ハーフを別で頂いた。

待つこと30分

ようやく店内に案内されたものの、入ってすぐの場所にあるソファで更に数分待つことに。

丁度、入口を入ってすぐのレジの上には十四代などの箱が飾られている。

この混雑と店内の雰囲気や広さを考えると少し気ぜわしい気はするが、日本酒も愉しむ事ができそうだ。
既に並んでいる間に注文は伝えてあったので、席についてからはものの数分で料理が供された。

天ぷら

どれも出来は悪くないが、とりわけ、ちくわ天ととり天が頭ひとつ抜けている。

ちくわ天はちくわそのものが硬いお店が多い中、ちくわそのものが柔らかい。衣の量がほど良いため、邪魔にならず、サクサクした食感が小気味いい。

一方、とり天は衣が薄く、油切れがいい。軽く下味も施されているので、そのままでも十分に旨い。

かけうどん

透明度が高い薄いきつね色のつゆは見るからに旨そうだ。讃岐うどんの出汁とも異なり、むしろ関西のうどんに近い。塩気は十分にあり、ほどよい塩梅で、この手の出汁が少ないだけに貴重な存在だと言える。結構、熱々なので冬場は温まりそうだ。

うどんはぶにゅっと柔らかいが、噛み切れる手前で押し戻す弾力性がある。旨味も十分にあるが、これならば敢えて冷たいうどんではなく、温かいうどんで正解だったように思う。

結局、最後の一滴まで飲み干した。

ごちそうさまでした。

うどん 慎

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