昼下がり
押上と曳舟のちょうど中間くらいに位置するため、交通の便は決して良くない。
おまけにバス通りから少し入った住宅街にあるので少々わかりづらい。
それでも、わざわざ足を運ぶだけの価値は十分にある。
植物に囲まれた入口までのアプローチは別世界の趣きを感じさてくれる。
お店に足を踏み入れると、陽光降り注ぐ窓際の席へと案内された。
ビールを頂きながらメニューを検討。
ドライ、エビ、アッサム
2種のカレーを注文。連れの分と合わせて3種類のカレーを愉しむ事が出来た。
左から時計回りにドライ、エビ、アッサム。
この写真では左からドライ、アッサム、エビの順。
また、ライスに添えられているのが左から小松菜のマスタード炒め、人参とひよこ豆のポリエル、
アルマサラ、キャベツマリネの4種類。
エビとアッサムはどちらもトマトベースのカレーなのだが、色彩からして違う。エビはオマールの様な朱に近い赤なのに対してアッサムは少し黄色味を帯びた赤と好対照である。
当然のことだが、味わいもまったくの別物だ。
エビは甲殻類の香りが色濃く感じられる力強いタイプ。それに対してアッサムはトマトの酸味とパクチーの香りがアクセントとなったサラリとした繊細なタッチのカレーである。
ドライはキーマというよりは極限まで水分が飛ばされているので、その名に相応しい。
コクがあってスパイスの複雑な香りが愉しめるひと皿である。
毎度、感心するのはスパイスの使い方のベクトルがカレーによってまったく異なる点だ。
手の込んだ副菜もほどよいアクセントになって味わいの幅が広がる。
デザート
少量ではあるものの締めにデザートとコーヒーが付いているところもいい。
そのせいか、女性客の姿が多いのもこのお店の特徴である。