駅から喧騒から少し離れた場所にひっそりと暖簾を掲げている。近隣でもひと際、趣きのある佇まい。
事前に予約しての訪問。基本はコース料理となり、お好みで一品料理を追加することができる。
まずはビールを頂く。それと共に前菜3種が運ばれてきた。左からクリームチーズ、ごぼう、枝豆。
コースは串10本のコース。それに合わせて使用する調味料が供された。
左上の塩から始まり、時計回りに使用していく。勿論、お好みでチャレンジすることも可能だ。
白姫海老のしそ巻き
全体的に言えることだが、薄衣でサクッとした食感に仕上がっている。海老の食感も上々。
煮穴子
煮穴子の揚げ物というだけでも珍しいのだが、こちらはからしを付けて頂く。これが意外と相性がいいのには驚いた。センスの良さが光る。
アスパラ肉巻き
アスパラがいい火加減でホクホクとキメの細かい蒸気が立ち昇る。
ベビーリーフサラダ
箸休めにベビーリーフサラダが供された。口の中がいい塩梅にリセットされる。
真鰯しそ巻き
やや苦みを感じるが、おろしポン酢で頂くのでうまく中和されてさほど気にならない。
生ハムとチーズ
チーズのみ揚げてその上に生ハムを。アイデアが心憎い。
鶏つくね油揚げ包み
油揚げはパリパリの食感で素材の組み合わせの妙が光る。
南高梅
ここで改めてお口直し。いい塩梅でリセットされる。
真蛸と新生姜
青のりとかつお節が乗ってたこ焼きをモチーフにしたひと品。
和牛と卵黄
前半戦は牛肉のみで、後半戦は玉子に絡めて頂く。こちらは特製ダレで。順番的に最後に持ってきてもいいのではないかと思う。
豚ひれと茄子
こちらは甘味噌を付けて。味噌田楽をモチーフにしたひと品。
はも湯引き
最後はすだちですっくりと。
素材の組み合わせの妙と調味料の合わせ方の両方にセンスの良さを感じさせられる。揚げ具合も上々でもたれることはないのだが、間に出てくる箸休めも単調にならずに最後まで飽きずに楽しめる。
これまで頂いた串揚げでもトップクラスで違う季節に改めて訪問したい。