蔵前橋通りから脇道を押上方面に入った処に店を構えている。駅からは徒歩10分弱。
亀戸の朱葉離には何度か伺っていたのでオープン当初から気にはなっていた。
調べてみると錦糸町のしゅはりは亀戸から移転したお店だったことを知る。
その朱葉離の店主がひとりで切り盛りするカウンターわずか6席の小体なお店。今回は食べログから予約。厨房には製麺機の姿が見える。
予約はコースとなっているため、特に注文は不要だが、追加でアラカルトも用意されている。
まずはビールを頂く。
すじもつ煮
そして最初の料理はすじもつ煮。牛すじはトロトロに柔らかく、味が良く染みていて旨い。
おつまみの3点盛り
お揚げの煮物、茗荷の酢の物、ひやむぎの刺身。つまみとしてはやや簡素な印象。ひやむぎの刺身は喉ごし良く、粉の旨みが感じられる。
ここから日本酒を。銘柄は固定ではなく、ジャケ買いならぬ、面白いラベルのお酒が多いのだとか。最初は明鏡止水。しっかりとした旨味が感じられる。
天ぷら
ここからは天ぷらが6品続く。何れも衣が薄く、サクサクと油切れがいい。特にアスパラと牛肉が秀逸。
残すは3種のひやむぎとなる所だが、つまみに2品と2杯目の日本酒に雨降を頂いた。お酒はこの後、もう1種類頂いたが、すっきりとした呑み口で酸が程よいバランスでこちらが一番気に入った。
からすみ風明太子
明太子に60度の風を数時間あてる事で余分な水分が抜けてカラスミの様な食感に。食感が違うだけで別物になるので面白い。
鴨の生ハムモッツァレラ
鴨肉を軽い燻製にし、オリーブとモッツァレラチーズと合わせて頂く。
ここからは3種類のひやむぎの登場。
カルボナーラ
ひやむぎはつるつると喉越しがよく噛めば弾力感があり、カルボナーラとして頂いても違和感がない。
かけ
先程のひやむぎと打って変わって稲庭うどんのような平打ちタイプの麺に変わる。ひやむぎとしてはより旨味を強く感じる。つゆはやや甘め。
もり
フィナーレを飾るのはもり。まずはそのままで。しっかりとコシが強く、もっちりとした食感はもりがより一層強く感じられる。粉の旨味も十分だが、こちらもつゆがやや甘め。欲を言えばもう少しシャープでキレのあるつゆで頂きたい。
薬味では柚子胡椒が中々にいい。つゆが甘い分、味がシャープになる。
刺身からもりまで、ひやむぎの概念が変わるほど堪能した。定期的に訪れたい。