てんぷらメニューが充実
駅から徒歩10分ほど。老舗洋食店であるレストラン香味屋と同じ通り沿いにさりげなく暖簾を掲げている。
休日の14時過ぎに到着。遅い時間帯ということもあって奥に先客が一組とカウンターに一名と空いていたのでひと安心。奥の様子はわからないが、入るとL字型のカウンターがあって、調理する様子を見ながら頂ける。おそば屋さんとはしては比較的珍しいスタイルだ。
厨房には若い職人がひとりで立つ。母親と思しき方が丁寧な応対で迎えてくれる。
お品書きを見ると肴は種類こそ少ないものの、日本酒は5種類ほど用意されているので十分にそば前が楽しめそうだ。特にてんぷらが充実している。
まずはビールで喉を潤す。銘柄は赤星。温度は少しぬるめ。お通しとして穴子の山椒煮が供された。
しっかりとした濃いめの味付けで、ビールよりも日本酒と寄り添うのは間違いない。しかし、この日はビールをひと口頂いたところでラストオーダーになってしまったので、日本酒は次の機会に譲った。
天ざる
大ぶりの穴子がひと際、目を引く。身がふっくらとしてからっとした揚げ上がり。他の具材も大ぶりで豪快。茄子はジューシーで、舞茸も同様にいい塩梅。隠れていて見えないが他に蓮根が付いてくる。
流石にこの季節なのでそばの香りは乏しい。つゆは見た目はそこまで色が濃くないものの、見た目以上の濃い口でストイックなタイプ。薬味はネギとわさびのみ。
次回はもう少し日本酒を含めてそば前を愉しみたい。