東京を代表する老舗の洋食店
重い扉を開けて中に入るとすぐに調理場があり、その前にはカウンターが4席。
2階にはテーブル席が用意されている。
ピーンと張り詰めた、凛とした空気感。個人的には嫌いではない。
この空気感を醸すお店に外れた記憶がないからだ。
メニューは揚げ物を中心にビーフシチューやポークソテー等のメニューが並ぶ。
中でも、穴子フライ、きすフライ、いかフライと言った魚介を使ったフライの品揃えの多さが目を引く。
カツレツ
メニューにはロースの表記もヒレの表記はなく1種類のみ。
肉の断面を見る限り脂は事前に取り除かれているためか、決して多くは無い。
イメージ的にはロースとヒレの丁度、中間くらいのイメージか。
衣の色はやや薄めの色合いでサクっとした食感。
時に衣に残った油が気になる事もあるのだが、肉の旨味は閉じ込められている。
噛めば肉汁がじんわりと滲み出し、肉の旨味が広がる。
脂身が少ない分、上品な仕上がりである。
また、付け合せのキャベツの盛り付けがいつもキレイにまとまっていて誠意が感じられる。
お味噌汁も出汁が効いていてとても美味。お漬物、ご飯に至るまで一切の手抜きはない。
誠実な仕事ぶりが光る。
牡蠣フライ
こちらは別の日に頂いた牡蠣フライ。大ぶりのカキが5つとボリュームがある。
牡蠣そのものはほどよい火の通しでジューシーな仕上がりだが、目の粗いパン粉のゴツゴツとした口当たりが少し気になった。