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つきじ文化人(そば/築地)
蕎麦前のクオリティが高い

そば百名店

先日、2022年度のそば百名店が発表され、都内のお店が30軒以上削られるという驚きの結果になった。尤もおそばは地方に良店が多いイメージがあるのでバランス的には納得がいく。

更にその後のとんかつ百名店でも同様に30軒以上が削られるという結果に。とんかつに限って言えば微妙なお店が姿を消し、残った顔ぶれだけを見れば理解できるないではない。

しかし、そばは少し納得がいかない。今回新しく入ったお店でも微妙だなと感じられるお店もある。特に昨年、新規百名店に入った23軒中残ったのはわずか2軒という結果には少し呆れてしまった。昨年選ばれたお店の中にはいまさらながら加わった老舗や微妙なお店も正直あったが、それでも昨年の選定基準は何だったのだろうかという気にさせられてしまう。

今回落ちたお店の中でも、湯津上屋、菊谷をはじめ、昨年新規百名店入りした日曜庵やほそ川、当店などは残ってもいいのではないだろうか。選定基準は曖昧だがこれは明らかに中の人が変わったのだろう。この傾向は今後も継続されるものと思われる。

夜呑みに利用

話は横道に逸れたが土曜日の夜に訪問。この日はことごとく振られ自宅方面に近づきつつ、最後の砦として4軒目にようやくこちらのお店で席にありつけた。

念のため、銀座から電話を入れると予約として受けられるというのでお願いした。しかし、アラカルトで注文する場合は無条件で2品おまかせの品を注文するシステムになるのだとか。背に腹は変えられないので従ったが、単に空き状況だけの確認だけでもよかったらしい。このあたりは事前に説明が欲しいところだ。

席についてまずは酒肴のメニューを確認。定番の他に季節物のメニューも用意されている。

まずはビールをで乾きを癒しながら品定め。めぼしい品がいくつかあるが、後はおまかせ2品の内容次第。

鴨豆腐煮

出汁に鴨の脂や旨味が溶け出し、それを豆腐や茄子が吸ってくれてお酒のアテにいい。結構ボリューム感もある。鴨をはじめて鶏料理が候補にあったが、これでちょっと微妙になった。ここで日本酒に日高見を注文。ピューターの酒器がいい。

おつまみ5種盛り

2品目はこちら。まずは左端から板わさ、ゴーヤのぬか漬け。
続いて、かつおの刺身、海ぶどう、油揚げのミソ焼き。

ゴーヤ、海ぶどうとやや沖縄寄りであるが、バラエティ豊かな構成で飽きさせない工夫がなされている。

これでおまかせの2品が終わった訳だが、何だかボリューム的に満たされてしまったので、結局、とうもろこしの天ぷらやそばがきなど他の気になる料理は頼まず仕舞い。そう考えるとこのシステムはかえって仇となりお店にとっても機会損失になってしまうのではないかと思う。それなら2,500円以上は注文して下さいなど、金額だけの縛りを設定した方がいい様に感じた。勿論、この日頂いた肴自体に不満がある訳ではない。

おそばのメニューからもりを注文。

もり

ここ数年、大晦日の買い物の都合もあって年越しそばとして利用させて貰っている。

GW頃からそばの香りが乏しいのは仕方ないところだが、もっちりとした食感や喉越しなど安定感がある。

つゆはやや薄めの色合いだが、出汁の旨味が感じられそばとの相性もいい。薬味はわさびにごく少量のねぎ。

つきじ 文化人

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