お昼時は行列も
所狭しと飲食店がひしめく交通会館の地下。
ここにはただならぬお店が多いが、ここもそんな一軒である。
店内はカウンターのみでわずか10席ほどだろうか。
こちらのお店の名物のひとつでもあるかつ丼を注文。
かつ丼
色どりにインゲンが添えられているのが特徴的。
なお、写真は運ばれたままの姿である。全てのかつが玉子で覆われていないところがいい。
これで２通りの変化が楽しめる。
まずはその玉子が無い部位から。
出汁に侵食されておらず、衣にはカリッとした食感が残っている。
噛めば肉の繊維質を感じながらジューシーな旨味が感じられる。
ひと通り玉子がない部位を頂いた後は玉子でとじられた部位へ。
出汁は優しい味で、甘すぎ辛すぎない。実にいい塩梅だ。
主役であるカツとご飯の脇役に徹し、存在感を消している様な印象すら受ける。
ご飯も汁まみれではなく、米の食感や旨味が十分に感じられる丁度いい具合だ。
とても良く計算された秀逸なかつ丼である。