平日は意外にもすんなり
駅を出て城山通りを成城学園方面へひたすら歩くこと10分弱。週末ともなると1時間待ちとも言われる人気店なので行列を目安に目指せばよいかと思っていたら並びはない。うっかりとしていたら通り過ぎるほどさりげない佇まい。
看板など派手さはなく、かえって好感が持てる。
一度に入店できる人数を3名に限定されているのだが、すんなりと入ることが出来た。
店内にはほどよい品揃えのパンに目移りしてしまう。いずれも自家培養した発酵種を使っている。
今回は6種類のパンを購入。まずは最初の3種類。
そしてこちらがパート2。店内の写真撮影がNGだったので、種類が多いこともあって全部の名前と内容について正確性は疑わしいがご容赦願いたい。
パンは全体を通してどれも柔らかい。長時間発酵させたもっちりとした食感が特徴的。酵母種に依る部分があるので一概には言えないが加水が多く、どれも成形が難しそうなものばかり。
プレジール
バケットと迷ったが、看板商品ということでこちらに。
古代小麦と石臼挽き粉を使っているパンで、しっとりとして香り高い。
パン・ア・ラ・トマト
断面は気泡が多く、名前に反してトマトの存在が確認できない。むしろハーブを練り込んだパンといった面持ち。しかし薄い皮の内側の狭い場所にセミドライトマトが。
このトマトの濃縮された旨味とほどよい酸味がいい。パンに使われるドライハーブの尖った香りが好きではないのだが、このパンのハーブの香りは嫌味がなくていい。
スイトゥロン
レモンとオレンジピールが入ったパンで、泡系のお供に好相性。
ル・パン・ド・メティユ
プレジールと同じ系統だが、やや酸味が立っている本来の田舎パンに近いタイプ。とは言え酸味は穏やか。
パン・オ・ノワレザン
一般的なノワレザンならチーズのお供になるが、こちらはおやつ感覚で単体で頂くのに向いている。
というのも中にクリームチーズが入っていて上からは黒蜜が掛かっているのでデザート感覚に近いから。
クグロフ
ラム酒漬けしたマンゴーやフルーツ、ピールなどが入っているのが特徴的で、バランス良く仕上がっている。これにはスポイトが刺さっていて、中身のメイプルシロップを付けて頂く。