瀟洒な一軒家レストラン
目黒通りから路地に入り、更に奥まった場所にひっそりと佇む一軒家。
通りからは入口もよくわからない隠れ家的なレストラン。
コロナの影響なのだろう。最近、平日ランチをはじめた模様。
古い民家を改造したレストランで狭く急で味のある階段を登って2階席に。瀟洒な造りで趣きがある。
パスタランチを注文。メニューを見るとどうやらシェフは女性の様だ。
まず最初に前菜。料理を説明してくれたのがそのシェフと思しき女性。
前菜の盛り合わせ
ひとつひとつの料理に女性らしい細やかな気配りが行き届いているところが素晴らしい。
例えば、サラダ。柘榴を合わせることで酸味のアクセントが加わり、平凡になりがちな料理にもインパクトを与えてくれる。
他にも、玉ねぎのマリネに白イカのフリットを合わせたり、北海道産の桜鱒のバルサミコを効かせたカルパッチョ、リエットなど創意工夫に富んでいて、材料費も考えると採算がとれるのかとちょっと心配。
パン
全部で2種類のパンを出してくれるのだが、どれも香り高く美味しい。
パンと共に供されるバターはエシレの発酵バターで最初のひと切れは無料となる。
大粒アサリとカラスミのパスタ ビアンコ・ペペロンチーノ
あさりは殻から取り出されていているので食べやすい。この辺りの気配りも嬉しい。
更にカラスミやピスタチオなどの木の実を合わせることで香りや食感を愉しませてくれる。
パスタは国内産の匠のスパゲティを使用。アルデンテとは対極のもっちりとした独特な食感だがこれはこれで面白い。
普段のランチとしては少し高めの設定だが内容を考えたら極めてコストパフォーマンスが高い。