森下の交差点からほど近い風情溢れる佇まい
厳しい残暑が続く中のスタミナ補給に白羽の矢がたった。と云うのも先日発売されたプレミアム付江東区内共通商品券が使える店舗であったことが事の始まり。
これは最大で5万円分購入すると6万円分の商品券が付いてくるもので、使用できる店舗は限られるが、スーパーやコンビニでも利用できる店舗があり、対象になる飲食店もある。お店のリストを見ていたらふとこちらのお店に目が留まった。
店内は入れ込み式の座敷のみ。奥に飾られた大きな熊手がひときわ目を引く。
休日の昼下がり、どぜうと違いこの季節に鍋という発想があまりないのだろう。団体客はいたもののまばらである。そんな中、30歳くらいの女性がひとり浴衣姿でビール片手に鍋を突いている姿が何とも粋だった。
メニュー
随分と久しぶりなので桜なべはノーマルな桜なべに生玉子を付けて。後は肉さし、お新香をお願いした。
勿論、暑いのでビールもなくてはならない。
肉さし
ロース肉のキレイな赤身である。見た目を裏切らない滑らかな食感でとても柔らかい。臭みは一切なく噛むほどに滋味深い。こちらは生姜醤油で頂きます。
桜鍋
こちらは醤油ベースの割り下に味噌ダレを使った鍋。お肉の断面を見ると肉さしと違い表面がゴツゴツとしている。やっぱりロース肉が正解だったようだ。
火を通すので仕方ないところかも知れないが、肉は少し硬め。いかにも鉄分が多く含まれていて滋養にはよさそうな味わい。味噌も夏場の塩分補給には染みる。
適時、ザクと呼ばれるネギ、しらたき、お麩を入れながら頂く。
特にお麩は汁の旨味をたっぷりと吸い込みまた違ったご馳走になる。
時には生玉子につけんながらすき焼き風に頂いたり、変化をつけながら。
仕上げにご飯とお新香を。
ご飯は粒立ちがよく、お新香の浸かり具合もいい。
勿論、最後はTKGで掻き込む。
帰りに会計を済ませるとお店の方が通は冬ではなく夏場に来るのだそうだ。それだけ桜なべはスタミナ補給にもってこいなのだとか。