想像以上の人
豊洲市場の一般公開の初日である。早朝の用事を済ませ一旦帰宅した後、時計を見るとオープンの10時にはまだ間に合いそうだったので出掛けてみることに。
それなりの人出は予想していたが、想像をはるかに上回る。もっとも、近隣にはタワーマンションが多く、相当数の住民がいるので、ある程度は覚悟はしていたのだが、ここまでとは思わなかった。
市場前の駅から続く人の流れの列に加わった。
単に建物に入るための列で、その後、色々と目的の場所に移動する仕組みなのだろうと思っていたのだが、行列が建物に差し掛かると、入口には関連飲食店舗の文字が。
関連飲食店舗
いきなり食堂街に入る事になるようだ。
列に加わったのがオープンの10時少し前、ここに来たのが10:07だから並んだ時間はおよそ10分ほど。
建物自体は水産仲卸売場棟だけあって、お寿司屋さんが占める割合が断然高い。当然、各店舗ともかなりの行列だ。中でも、ひと際、列が長いのが寿司大である。
寿司大では座って待つことが出来るのは気が利いている。
この建物で寿司以外のところでは中栄(カレー)、ふぢの(ラーメン)、センリ軒(喫茶店)、吉野屋などが入っている。
この飲食店街のスペースは思ったほど広くない。ただし、あれだけの行列を呑み込んでいる割には不思議と動き回れる。
また、初日だけに報道陣の多さが目につく。
至るところでカメラが回っている。
水産仲卸売場棟
食事を済ませると更に駅と反対方向に歩を進める。
しばらく進むと水産仲卸売場棟の入口が。中に入ると見学者カードが渡される。
途中、取引の様子が上から覗ける様になっている。
魚がし横丁
人の流れに従って進むとエスカレーターがあり、市場関係者は下に行けるが一般の見学者は上の階へしか行けない様になっている。
上に上がると魚がし横丁という一般の人が購入することができるエリアに。
お店のラインナップはこちら。
ここも食堂街同様、思ったほどは広くない。
一般公開初日にも関わらず、閉まっているお店も散見できる。
閉まっている一軒に築地でわさびやきのこ類の購入時に訪問する「山傳」さんが。
野菜を扱っているお店が3,4軒。
この日はわさびをメインに扱う八百金さんでわさびを購入。
他に鰹節を扱うお店が2軒、昆布が1軒。丸山海苔店、有次、鳥藤などが入る。
不思議と鮮魚店は一軒もない。その反面、意外と調味料系のお店が多い印象を受けた。
面白そうだったのが、味噌の専門店
他にお惣菜店、玉子焼き店など。
鶏肉の鳥藤ではもも肉を購入。
この日はおまけとしてソーセージを頂いた。
ここから駅の方まで戻り、通りを隔てた別の棟へ向かった。
かなりの距離を歩くことになる。
管理施設棟
次に向かったのが管理施設棟。
ここも食堂街になっている。既に11:30を回り、お昼時に近かったため、先ほどの食堂街より混雑していた。
先ほどのエリアに比べて13店舗とお店の数が少ない事も一因と言えよう。
やはりこのエリアも寿司店が多くを占める。
八千代はこのエリアにあった。
水産卸売場棟
更に奥へと進み水産卸売場棟へ。
過去最大の大きさを誇るまぐろの模型が設置されていた。
その後、永遠と歩くが単なる見学コースとなっていて上から下の様子が伺えるのと歴史的資料を見られるだけで、特に飲食店や購買エリアがある訳ではないので、一度訪れればそう何度も行くところではない。
青果棟
最後に訪れたのが青果棟だ。
こちらも基本的には見学コースとなる。
他のエリア同様、上から様子を伺えるものとなっている。
社会科見学などには有効なのだろうが、ここも一度訪れればそうそう足を運ぶ事はなさそうだ。
そう言えば大和寿司は寿司大とは別の棟で営業をしていると聞いたのだが、これまでお目にかかっていない。見逃してはいない筈だ。
それでも、ひと通り見終わったので、帰ろうと思ったら僅か4軒のお店が並ぶエリアを発見。
これはとてもわかりにくい場所にあるので比較的穴場的スポットと言えるかも知れない。
それにしても飲食店を分散させる意味は何だろうか。
全部を回ろうとするとかなり歩かされる事になる。
規模が大きいのは良しとしても、実際に市場で購入する人は魚と野菜でこれだけの距離を動かなくてはいけないので、あまり機能的とは思えない。
それに展示よりも店舗数だったり、物販エリアの広さを充実した方が今後を占う意味で重要だと思うのだが、比較的小ぢんまりとしている感は否めない。