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グリル佐久良(洋食/浅草)
トロトロに柔らかい肉には厚切りトーストがベストマッチ

女将のファインプレー

土曜日のランチ。近くのグリルグランデには既に7,8人の列が出来ていたので少しヤキモキしましたが、運良く誰も並んでいる人はいなかった。

こちらに来る道中、パンのペリカンの前を通ると購入できそうだったので立ち寄ったために時間をロスしてしまい、予定よりも遅れての到着。

店内へ入ると、入口のカウンター席には空席があり、ほっと胸を撫で下ろした。
しばらくすると女将が出てきて、「こういう時代だから、席をあけないと。ちょっと外で待ってて」と。
椅子を出してくれたので、そこで待つことに。

入口にはソーシャルディスタンスの事が書かれているし、10km近い道のりを自転車で走ってきたのでクールダウンにはちょうどいい。そう思って長期戦を覚悟して待っているとものの2,3分で女将が再登場。

「注文は決まってる?」と訊かれたので、ビーフシチューと告げると、
「他の人はハンバーグとか時間が掛かるけど、それなら直ぐに出るからいいわ」と店内へ案内された。

カウンター席かと思ったら、その奥にあるテーブル席へ。4人掛けが2つあるのだが、どうやらそのひとつは空けていたらしい。

洋食屋さんとは言え、そこは下町。飾り気のない造りで、壁にはサインが並ぶ。

ビーフシチュー

結局、お店に到着して10分と待たずに供された。確かに早い。

話は横道に逸れるが、洋食屋ではあまりビーフシチューを注文しない。
不思議なもので、こればかりは家で作った方が美味しいと思ってしまうからだ。

もっとも家庭で作るシチューは洋食屋さんのデミグラスソースをベースにしたそれとは違い、所謂、ブッフ・ブルギニョン。

いいデミグラスソースを作るお店が少なくなってしまったのか、ブッフ・ブルギニョン風のシチューの方が美味しいと思えてしまう。それでも、最も信頼しているフォロワーさんが推挙していたので訪問した次第。

シチューが運ばれてくる前に出されたカトラリーはスプーンと箸のみ。
ここも下町らしくていい。

当然、お箸で頂くことになるのですが、何の抵抗もなく切れる柔らかさ。
ここまで柔らかいと普通は肉が溶け出してしまいそうなものですが、塊で煮込んでいるのか、その様子は見られない。

口に入れれば手で感じた以上にトロトロに柔らかく、味の沁み具合も実にいい。
デミグラソースはサラリとしていますが、濃厚でビターテイストでよくマッチしています。

洋食は基本的にライスに合わせる料理だと思っているのですが、今回ばかりはライスではなく厚切りトーストをお願いしました。

家庭で食べるシチューでもパンが美味しいという単純な発想ではありますが。
でも、これが正解。

食パンの内相にたっぷりとソースを染み込ませて頂くと堪りません。

付け合せのブロッコリー、人参、じゃがいもの彩りも美しい。
お肉とは相反してこちらは歯ごたえのある食感を楽しませてくれます。

お店を後にすると既に7,8人の行列が出来ていた。
女将のファインプレーに感謝。

グリル佐久良

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