臨時営業
月2回、月前半と後半の予約をOMAKASEと言う予約サイトを通して行っている。週末は直ぐに埋まってしまうため、中々、機会に恵まれないが、たまたまTwitterでとある情報が目に入った。
この日はスタッフが揃わないため、休業日として設定されていたようだったが、目処が立ったので営業するとの事。予約サイトを見てみると、幸運にも結構な空きがあった。
南阿佐ヶ谷駅の1番出口を出て右に進み、成田東四丁目の信号を右折。丁度、交番を越えたあたりだ。ここからは完全に住宅街に変わる。少し進むと、左手にスタッフオンリーの扉が見えたところが目印。
左側に回り込むと入口がある。扉の右手には次の順番を待つ人たちが座れる待機場になっている。座って待てるところがいい。
メニュー
列の最後尾に加わるとものの数分で店員さんがメニューを持ってやってきた。これ以外にも待機場の壁に掲げられたホワイトボードにはこの日にあるもの、ないものが書かれていると言うので、まずはそちらを確認。岩中豚はないものの、TOKYO Xや雪室熟成豚は大丈夫そうだ。愛農ナチュラルポークもない様子。
そして、こちらが通常のメニュー
メニューの組み立てを吟味していると店内へと案内された。他の人たちは着席後、直ぐに料理が供されたので、どうやら自分よりも1つ早い時間を予約していた人たちだった様だ。予約の時間帯によって外で待つ場合と店内で待つ場合とに分かれるということなのだろう。
カウンターに座り、注文を終えると待っている間、コープランドというクラフトビールで喉を潤す。
卓上に置かれた調味料。
注文からおよそ30分で料理が運ばれてきた。
この日の注文は以下の通り。
・TOKYO Xのシャ豚ブリアン2個
・ささみかつ
・エビフライ
・ポテトサラダ
ささみかつだけが3分ほど遅れて登場。
ささみかつ
まずは味が淡泊なささみかつから。ささみとしてはかなりの大ぶりで立派なもの。的確な火入れでジューシーな仕上がり。ささみがここまでしっとりしているのには正直驚いた。ただ、低温で揚げているためか、衣にわずかに残った油が少し気になった。
エビフライに付いてくるタルタルソースが実に良く合う。
エビフライ
こちらも身が大ぶりで身は柔らかく、プリプリとした食感。衣のサクサク感が一番感じられた。
シャ豚ブリアン
厚みがある肉には芯まで火が入り、ほどよく仕上げられたピンク色の断面からは肉汁がほとばしる。
ささみかつ同様、脂身がない肉がしっとりと旨味を纏う。
まずはそのままで頂いたが十分に素材の旨味が感じられる。続いて、塩を付けて、更にはごま油と塩、ソースと色々と試したが、やはり、シンプルに塩だけで頂くのが一番しっくりとくる。
ポテトサラダ
てっきり待っている間にビールのアテになる事と思っていたのだが、それは期待外れに終わった。
よく裏ごしされた滑らかな食感で旨い。
その他いろいろ
<まずは豚汁>
具だくさんで優しい味わい。はじめはそのままで、後からごま油をひとたらし掛けて頂くのがオススメ。
<固めに炊かれたごはん>
<野菜のごま和え>
<ピクルス>
付け合わせのキャベツの他にもこれだけ野菜が出てくるのは嬉しい。勿論、キャベツ同様、手抜きはない。
良質な食材の持ち味を最大限に引き出す火入れは見事のひと言。近視眼的に見れば、低温で揚げているが故に衣に残ったわずかな油が気にならないではないが、きめ細かい衣のひげがサクサクとした食感が巧みにリカバリーしている。これだけ食べた後でも重さは感じられない。